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インタビュー③ 木村梨愛さん

管理人
02 /26 2017
劇場入りまであと一週間!
技術スタッフさんのチェックも入り、稽古はいよいよ大詰めを向かえています。

出演者は、休憩中も衣装の打ち合わせ、転換作業の確認と大忙し。
初舞台となるミュージカル科生もいる中、お姉さん的存在でみんなを引っ張ってくださっている木村梨愛さんが、色々とお話してくださいました。


①自己紹介をお願いします。

こんにちは。木村梨愛(きむらりえ)です。
今回DAIONミュージカルに出演させていただけることになり、とってもワクワクしています。どうぞよろしくお願いいたします!!

私は 兵庫県神戸市出身で、現在テーマパークを中心にアクター、シンガー、MCなどエンターテイナーとして働いています。
また2年前から演出アシスタントのお仕事もさせてもらう機会があり、時々ショー制作にも携わらせてもらっています。
そして、エンターテイナーとは別に日本語学校で海外からの留学生に日本語を教える、日本語教師もしています。
今は音大でも、日本語学校でも学生さん達のエネルギーをいっぱい感じられて、いつもたくさん力をもらっています!


②今のご職業を目指すことになったきっかけは何ですか?

私が学生の頃、教員免許を取るために近所の養護学校や老人ホームへ行って介護を体験する実習があったんです。
一週間くらいの短期間だったので、実習とは言いながらも介助すらできず、実際にお手伝いできるようなことが何もなくて無力さを感じていたんですが、ふとした時に歌を口ずさんだら利用者さんがとても喜んでくださって。
自分が歌ったり表現することで誰かが喜んでくださるなんて、夢のようで本当に嬉しかったですし、何より自分自身がとても力をもらいました。
それがきっかけでこういう活動を続けていきたいと思うようになり、エンターテイナーを目指すようになりました。
今も関西圏の病院などで慰問公演をさせていただいていますが、いつも皆さんから元気づけられます。
同時に自分の原点に立ち返らせてくれるような気持ちになります。


③舞台俳優をしていて しあわせだと思うことはなんでしょうか?

一つの作品を作り上げるために、皆が同じ方向に向かって切磋琢磨し感情をぶつけあう空間が大好きです。
作品の時間は限られていますが、そこにベストなものをもってこられるように日々努力し、全力で取り組む皆さんと同じ時間を共有できることが本当に幸せです。
また、何歳になっても学ぶことばかりで沢山勉強できる環境だということもとてもありがたいです。
この世界で私が出会った方は、俳優としても、人間としても素晴らしい方ばかり。
そんな方たちに出会えたことが光栄です。

そして、もう一つはやっぱり客席からの温かい拍手ですね。
今までどれだけ力をもらい、励みになったことかわかりません。
最高に幸せだなあ、と感じる瞬間です!


④俳優を続けるために日頃行なっていること、気をつけていることは何かありますか?

俳優になるには体力も精神力も強くないとやっていけない、とよく言われますが残念ながら私は全然強くなくて身体もすぐ壊しますし、気力も体力も無くへなちょこなんです…。
だからこそ、人一倍気を付けようという気合いだけは入っているかもしれないです。
効率が悪い体質なので、とにかくよく寝ますし、よく食べます。
あ、それと昔からずっと続けているのがショーやリハーサルの前に健康ドリンクを飲むことです。
「これを飲んだら今日も頑張れる」と暗示をかけてるんですけど、いっつもどこに行っても飲んでるから、よくみんなに突っ込まれます。


⑤ミュージカルをするうえで生命線ともいえる喉のためにしていることはありますか?

強靭な喉を持っていないので、喉によくないことはできるだけしないように気を付けているつもりです。お酒は飲まない、夜遅くにいっぱいしゃべらない、、、、
また、これをすると喉にいい、と聞いた情報はキャッチしたらすぐ手を出しています。
友達がおすすめする喉スプレーを使ってみたり、オリーブオイルを飲んでみたり、公演前に背油たっぷりのラーメンを食べたり(食べ物ばっかり)・・色んなことを試しましたが、私に一番合っていると思ったのは「温かいハーブティを飲む」ことです。
気持ちもホッとするし、喉にも効いてる感じがします。


⑥「ママ、ふり向かないで」の稽古に参加されて、これまで、いかがでしょうか?

私が稽古に参加させてもらったのは9月からなんですが、毎回毎回勉強することばかりでした。
稽古場に入って、ウォームアップやストレッチ、発声から始まるんですが、基礎トレーニングの大切さを改めて実感しました。
毎日同じルーティンを繰り返しているとその日の自分のコンディションがよくわかりますし、毎日の積み重ねがほんの少しずつ成果となって出るのだと思います。
稽古に参加したばかりの頃は、ウォームアップの時点で音を上げそうでしたが、そういう時の皆の連帯感が大好きです。
急に誰かが面白いことを言ったり、しんどくて笑えてくるときに思いっきり笑ったり・・「辛い、大変だ」と思うことを、明るく楽しく転換してくれるんです。
みんなのプラスのエネルギーに引っ張られて、よしもっと頑張ろう、やってみよう!と思えます。

お芝居の稽古は考えさせられることが多くて、まだまだ消化できていないことだらけです。
舞台の上ではその人の知性・感性が全て出る、と羽鳥さんがおっしゃっていましたが、自分自身を振り返ると薄っぺらくてペラペラなのを自覚しました。
だからこそ、常に色んなことにアンテナを立てていないといけないし、幅広く勉強していかなくてはいけないんだと思います。


⑦今回の役のために、何かされたことはありますか?

今回私は主人公・千尋の母親役をさせていただきますが、母親として今どう感じてるんだろう、どんな気持ちだろう、と常に自問しています。
でも、実生活で経験したことがないことが多くてわからないことが沢山あります。
そんな時にどれだけ自分が想像力をもって、身と心をおけるかが大切なのかを気づかされました。

千尋の母・安江と同じくらいの世代のお母さんたちの考えやお話を聞きたくて、銭湯にいって面識のないおばさま達が話している輪の中に入って一緒にワイワイしゃべったこともあります。
生の声を聴いていると、「そうか、こんな気持ちになるんだ」と発見することも多く、普通に生活していたのでは知ることのなかったことを考えさせられるようになりました。


⑧気分転換にすること、ご趣味、今ご興味をお持ちのことは何でしょうか?

年に1度韓国へ行くことがここ数年の自分の気分転換になっています。5年前に1年ほど住んでいたのですが、ご飯は美味しいし、人は温かいし、劇場はたくさんあるし、ですっかり虜になりました。
韓国へ行ったら必ず何かミュージカルを観て、お腹いっぱいご飯を食べることが最高のご褒美です。

でも頻繁には行けないので普段は、お笑い番組をみて思いっきり笑って気分をスカッとさせています。
面白い人の発想にはすごく憧れます。頭の中はどうなってるんだろう、とかいつも何を考えているんだろう、と思います。
テーマパークで働き始めたころからずっと「面白い人になりたい」と周りに言っていますが、まだまだですね。

興味のあることと言えば、外国語の習得でしょうか。学生の時は英語、5年前は韓国語を勉強したので、次は中国語かベトナム語を勉強したいと思っています。
ってすごく勉強好きなように思われたら困るんですが、たどたどしくても何とか伝わったらそれでOKなレベルの話です。色んな言葉でコミュニケーションがとれたら楽しそうなので!
中国語やベトナム語を身につけたい、ってただ思っているだけで実際にはまだ何にも始めていないのでただの口だけになる可能性大です・・・
でも世界には全然違う環境や考え方を持った人が沢山いて、今まで自分の固定観念を取ってくれたり視野を広げてくれる出会いがあったので、いろんな言語が話せたらいいなあといつも思います。


⑨ミュージカル科生、また、これからミュージカル俳優を目指す人へメッセージをお願いします。

今回ミュージカル科の皆さんと一緒に、この公演に携われたことが本当に嬉しいです。
皆と出会ってまだ半年も経たないけれど、稽古を通して一緒に過ごせた時間はすごく濃くて自分ももう一度学生をやり直している気持ちになりました。
みんなのエネルギーや純粋さ、ひたむきさにすごく刺激され、いつも胸がいっぱいになります。

俳優として食べていけるのか、いつまでやっていけるのか・・という不安はこの道を志した時からずっと持っています。
私自身、首の皮一枚ギリギリでやってこられましたが明日どうなっているかはわかりません。でも、一緒に舞台を作っていく皆のエネルギーを間近で感じることができ、皆のパワーを一番近くで受けていると、明日どうなっていようととにかく今を全力で頑張ろう!という気持ちになります。

私は高校の時に演劇を勉強していましたが、自分には才能も素質もないから早めにやめておこう、と思ったことがありました。大学は一般教養を勉強して芸事から離れようとしましたが、結局やめられませんでした。
下手でも、才能がなくてもやっぱり好きだという気持ちは止まらなかったし、やりたいという気持ちは抑えられませんでした。だったらやれるところまでとことんやってみよう、でもその為にはとことん全力で取り組もう、と思って今に至っています。

年を取れば取るほど、何かにチャレンジすることが怖くなり、踏み出す前から頭でっかちになって頭の中だけで結論づけて行動できなくなってしまうことが多々あるように思いますが、ミュージカル科の皆さんを見て、やりたいことに向かって全力で取り組んでいる姿や真っすぐな気持ちに何度もハッとさせられました。
それは、側で見ている私だけじゃなく、沢山の人の心を動かすパワーになると思います。
そんな皆さんと同じ舞台に立てるのが本当に楽しみですし、そのパワーを劇場で沢山の方にキャッチしていただけたら嬉しいです。ミュージカル俳優をこれから目指す方にも、そうでない方にも、一人でも多くの方にご覧いただければと思います!!

kimurariesan

(右から二人目が木村さん)










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インタビュー② 東平聞さん

管理人
02 /19 2017

頑張っているのに上手くいかず、涙涙の日もあるミュージカル生たちですが、
それ以上に、元気いっぱい、失敗も笑いに変えて明るく突き進んでおります。
笑いといえば、毎回稽古場を爆笑の渦に巻き込んでくださっているのは、客演の東平聞さんです。お話を伺いました。

プロフィール
東 平聞(あずま としひろ) バリトン
大阪音楽大学専攻科修了。
卒業後、活動の中心をオペラに置き、各地オペラ団体などで、「メリーウィドウ」ダニロ、「ラ・ボエーム」マルチェロ、ショナール、「愛の妙薬」ドゥルカマーラ、「蝶々夫人」ゴロー、「ジャンニ・スキッキ」タイトルロール、「こうもり」ファルケ、「カルメン」、「ドン・パスクアーレ」、「セビリアの理髪師」、「ドン・ジョヴァンニ」、「椿姫」等、これまでに演じた役柄は40を超える。
近年はミュージカルの分野にも活動を拡げ、シアターBRAVA、シアタードラマシティの公演にも出演。
作品や人物背景の読み込みによる優れた演技力は常に高い評価を得ている。
その他「第九」、「メサイア」「レクイエム」等のソリストも務める。
2016年は「アドリアーナ・ルクヴルール」「チェネレントラ」「ドン・ジョヴァンニ」「愛の妙薬」「パリアッチ」等に出演。
関西二期会会員、関西大学グリークラブボイストレーナー。大阪音楽大学付属音楽院講師。


①東さんはDAIONミュージカルには3年連続3回目のご出演ですね?

はい。出演するまでは、小屋付きのスタッフとして関わっていました。羽鳥さんが大音に着任されてから、毎年参加していることになります。


②たくさんのオペラに出演されていますが、ミュージカルとオペラでは、練習方法や気持ちの持ち方など、何か違いはありますか?

基本的には、まったく変わりません。ただ一番の違いは、マイクが有るか無いかです。
しいて挙げるなら、オペラは、楽譜から掘り起こすことが主ですが、今回の作品のようなミュージカルは台本から得ることが役作りにおいて主な作業です。


③「ママ、ふり向かないで」の稽古に参加されて、これまで、いかがでしょうか?

今回はセリフが主の役どころです。自分で作っていった役作りと他の役者とのキャッチボールで生まれる新しいものとの、より良いところを絶賛模索中です。


④現在のような素敵なお声で歌えるようになったのはいつ頃からでしょうか?

うーん…きっちりと歌えるようになったのは30歳付近からかなぁ…それまでは芝居で加点を得ていたと思います。


⑤ミュージカル科生は、なかなか思うように発声できず、それぞれ苦闘中ですが、アドバイスをお願いします。

重要なのは、いかに息を取るかということ。緊張したり、失敗したりすると、息は入らなくなりがちですが、そこでいかに冷静にブレスを取れるかが大切です。
それから、声のイメージを持つこと。「こんな声を出したい、こんな声になりたい」など、しっかりとイメージをもって発声に取り組むことも大切かと。
お腹の使い方は、普段やっている羽鳥メソッドと何ら変わりません!歌のときも同じように腹を使う!声はすべて横隔膜です!


⑥歌手、俳優を続けるために日頃行なっていること、気をつけていることはありますか?

何事にも興味を持つ、ということ。自分を磨くこと。
気になったらそのままにせずに、調べたり、質問したり、実践したりすること。
そして、うがい、手洗い!風邪をひかないように気を付けています!


⑦気分転換にすること、ご趣味、今ご興味をお持ちのことはありますか?

色々なことをすること。世にある遊びは全部好きです。多趣味だと思います。かつてはビリヤードにはまっていたなぁ…
最近は将棋に興味があります。指すのも見るのも。


⑧舞台に出演していて しあわせだと思うことは何でしょうか?

物を創り上げる喜びがあること、
それをお客様の前で表現し、共有、共感出来ることです。


⑨ミュージカル科生、また、これからミュージカル俳優を目指す人へメッセージをお願いします。

「心は熱く、頭は冷静に!」表現する上で、役を演じる上で、師匠からいつも言われていた言葉です。
役者 ・俳優は表現者です。クリエイト出来る人です。舞台はお客様の前で表現し、創造したものを「見せる・魅せる」素敵な現場です。
さぁ、一緒に舞台を創りましょう!


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(右から2人目が 東さん)

インタビュー① 谷内洋二さん

管理人
02 /12 2017
公演へ向けて、稽古が進んでおります。
体調管理が難しい季節、手洗い、うがい、充分な睡眠で乗り切りたいものですね。

さて、「ママ、ふり向かないで」には、数名の方が客演として参加してくださいます。
演技力で毎回学生たちを圧倒し、刺激を与えてくださる皆さんは、どんな方々で、どんなことを考えながら俳優を続けられているのでしょうか。
昨年の「かがり火恋唄」に引き続き、DAIONミュージカルに参加されます、谷内洋二さんにインタビュ―させていただきました。


①自己紹介をお願いします。

谷内洋二(たにうちようじ) YOGI(ヨギ)さんと呼ばれています。
45歳 東京で9年、大阪で16年活動しています。 
今は主に大阪の某テーマパークで俳優やっています。


②お芝居を目指すことになったきっかけは何でしょうか?

好きだから、とか、どうしてもなりたかったから、とか純粋な動機はないです。
「やってみろ」と言われてスタートしました(笑)
22歳のとき所属した事務所で演劇の稽古に参加したのが最初で、その時に運が良かったのか、新劇の方が先生で、スタニラフスキーシステムをバリバリ叩き込んでくださって。
当時はスタなんとかとか知らずに、後になってそうだったんだって判明しました。今は感謝が尽きないですね。


③その後俳優をやっていける、と手応えをつかまれたのはいつ頃でしょうか?何かきっかけはありますか?

2007年36歳のとき、出演した作品に羽鳥氏が指導に来てくれまして、スタニラフを超える羽鳥システムに出会えたことが、やっていけると思えたきっかけですね。19や20で羽鳥さんの指導を受けてる、学生のみなさんの未来は限りなく広いです!


④舞台俳優をしていて しあわせに思うことは何でしょうか?

人生いいこともあれば、ヤなこともあるんですよね。俳優はすべての事件を仕事の糧にすることができるので・・・
幸せなことだと思います。


⑤俳優を続けるために日頃行なっていること、気をつけていることはありますか?

教わった技術を溜め込まずに、稽古なり、なんだったら日常でもすぐに使用して試すことですね。
持ってても使わなきゃゼロだ、と。


⑥「ママ、ふり向かないで」の稽古に参加されて、これまで、いかがでしょうか?

充実しています。学生たちにとっては人生の大切な作品だと思うので、参加できて光栄です。
みんな声をかけにくいのかと察しますが、一緒に作り上げていきたいので、なんでも言ってきてほしいです。
衣装を丁寧に直しているときは真面目にやっているフリをしているだけなので、声をかけるチャンスです。


⑦今、特に興味をお持ちのことはありますか?

「歌の上手い人は何でか?」です。
音程がいい、とは違うんですよね~。
何でか、を隠していてそれを教えないのが、歌の上手い秘密結社の掟なんですよ、きっと。


⑧今後されたいお仕事、役柄はありますか?

歌ヘタなのに、ご縁でたくさんミュージカルに参加させていただいているので、ガッツリ歌う役をやるのが目標ですね。猛特訓ですよ。でも必ず叶えます。


⑨ミュージカル科生、また、これからミュージカル俳優を目指す人へメッセージをお願いします。

ミュージカル科生は今懸命に作品、役、に取り組んでいるところでしょう。
その情熱の度合いが今後必ず役に立つので頑張ろう!

これから目指す人たちは ”夢”や”憧れ”があるでしょうが、さらにもうひとつ
”誇り”を持って、選んだ職業だと思って挑んでもらいたいです。
そのためには大阪音楽大学はいい学校だと思います。

yogisan

(右から二人目が谷内さん)



稽古場は熱い

管理人
02 /03 2017
寒い日が続きますが、稽古場は熱気に溢れています!!
公演 「ママ、ふり向かないで」 に向けて、出演者、スタッフ一同、稽古に励んでいます!!!


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徒然(つれづれ)DAION ミュージカル」へ ようこそ!
大阪音楽大学ミュージカルコースのスタッフ陣が、日常の中で感じた事、考えたこと、新たに発見したことを書き連ねていきます。