Vol.6 夢を叶える場所   松田ひろ子

松田ひろ子
12 /30 2016
先日、卒業が迫った学生の一人が出演するというお芝居に誘ってくれて、
年末でお休みだったこともあり観に行くことにした。
彼女は、大学の勉強にとどまらず外部のお芝居のワークショップなどを
精力的に受講しているようだ。

若い芝居好きの人たちの集まりなのだろう。。。メッセージが伝わってきたし、
何よりも皆さんの一生懸命な姿が輝いていた。

その中で彼女の存在感は非常に自然なものだった。
もちろん、彼女も含め皆が若く、どのシーンでも
「その人物で存在する」という事が出来ていたわけではなかったと思う。
しかし、彼女は不思議な存在感があった。

その理由を考えたときに、私は嬉しかった。
芝居の基本が理解できているのだ。
「発声・台詞の内容・相手を受けとる」などだろうか。

我々ミュージカルコースは、決して派手なコースではない。
2年間での基礎の徹底。
みな華やかな舞台や俳優さん、歌い手さんを夢見て、憧れて入学してきたに違いない。
しかし、地味な基礎訓練の繰り返し。言われることも同じ事ばかり。
学外での公演や本番に目が向くことは当然だろう。
大抵はそういう場合、本番に立つこと、拍手をもらう事で満足し、
次第に基礎を大切にしなくなっていく。勘違いしてしまうのだ。
だから、学生を外のイベントに声掛けすることは、いつも慎重さと見極めを強いられる。

彼女は、外で舞台に立つことで自分を一歩成長させることのできる人材だった。
いや、外の舞台というよりも、与えられた勉強の場の一つ一つを大切にできる人材なんだろう。
外の稽古が忙しいからといって、普段の授業をおろそかにしない。
むしろ、我々の授業を外でも活かせているんだと確信し、非常に嬉しかった。
演出家や指導者によって、全く違う事を言われることもあるだろう。
それを、自分なりに噛み砕き、お客さんにどうしたら一番伝わるかを自分で考える。

私がプロと言われる劇団に入り、学んだことは多くあったが、
その中の一つにこの言葉がある。
「舞台は自分の夢を叶える場所じゃない。お客様に夢を与える場所だ。」

この世界を目指すきっかけは人それぞれだと思う。
歌やダンス、表現することが楽しい、好き。
あるいは華やかな舞台で輝きたい。お客さんに喜んでもらいたい。
その為に、もっと上手くなりたいと思う。
だから頑張って勉強する。

舞台を目指す若い後輩たちに言いたい。
勉強に行き詰った時、また逆に舞台に立たせてもらえるチャンスをもらった時、
再度思い返してほしい。

上手くなりたいのは何故か?舞台に立ちたいのは何故か?
舞台で自分が拍手をもらうためではない。
自分の夢を叶えるためではない。

我々の仕事は、観に来てくれた人を元気づけ、勇気を与え、
癒し、楽しさを与えることが出来る仕事。

その為に自己研鑽し続ける。
「人のために生きなさい」
「未来につながる ええもんを 繋いで繋いで 渡そうやん」

DAIONミュージカル作品のテーマになっている。
これは、舞台の仕事だけに言えることではない。
どの仕事でも通じる。

今年度卒業していく学生たちに、もう一度胸に刻んでほしい。
そして、次の世代を担ってほしいと思う。

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稽古の始めは

管理人
12 /23 2016
今年も残すところ、あとわずか。
ミュージカル科生も、歌に踊りに芝居と、頑張っております。

歌稽古の始まりは、発声から。

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ダンスの始めはストレッチ。

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そして芝居稽古。

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3月の公演の詳細は近日公開予定です!


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