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衣装:松並那奈さんインタビュー

管理人
01 /18 2019
大学の後期の授業が最終週となり、学生は皆、各授業の試験や課題に取り組んでいます。
風邪が流行りだしているため、ミュージカルコース生は、マスク着用で過ごしています!

さて、ミュージカルコース公演には、何人もの強力なスタッフさんが参加してくださいます。
今回は、昨年の「空の向こうの物語」公演より、衣装を担当してくださっている松並那奈さんにお話を伺いました。


①自己紹介をお願いします。

アトリエフィラージュの松並那奈です。ウェディングドレスや舞台衣装などを中心にオーダーメイドの服作りをしています。


②今のご職業を目指すことになったきっかけは何でしょうか。

母校の宝塚北高校演劇科での卒業公演が「妖怪大脱走」という妖怪の話で、私は衣装班としてみんなが出した衣装案をまとめ全員分の衣装デザイン画を描くという経験をしました。妖怪38匹。これが私の原点です。
舞台衣装は「流行のファッション」とは異なり、老若男女種族も関係なくその役を表現することが出来るのでとても魅力的で可能性を感じました。
高校卒業後、服飾専門学校の文化服装学院で学び、卒業後フランスに留学。オートクチュール組合の学校サンディカ(Ecole de la Chambre Syndicale de la Couture Parisienne)を卒業。帰国後はウェディングドレスのパタンナーとして子供の頃から憧れていたデザイナーさんの会社で働き、その後独立して今に至ります。


③衣装のお仕事をされていて、幸せに思うことは何でしょうか。

私が作らせていただいたドレスを着てお支度をした花嫁さんの姿や、初めて衣装を着た時の役者さんのキラキラした姿は言葉にならない感動があります。
特にウェディングドレスは大切な結婚式に着る、とっておきの一着です。作らせていただいて光栄ですし、誇りに思います。


④衣装のお仕事をされていて、大変なことは何でしょうか。

「衣装は期待を裏切ってはいけない。でも想像は超えないと面白くない。」
演劇科の恩師の言葉です。
デザインを拗らせすぎて、そのデザインの理由を説明しないといけないようでは初見の観客はそこが気になってしまって話に入れない。でもあまりにも想像通りだと面白くないので、与えられた条件の中でどれだけ想像を超えていけるか、これが一番大変です。
私は入り込むとデザインを拗らせやすいので、時々引き算して整理します。


⑤デザインのアイデアは、すぐに思いつかれるのでしょうか。ウンウンと悩んだりされることはありますか。

舞台衣装に関してはどちらもあります。パッと思いつく時は仕上がりもデザイン画通りですが、悩む時は寝られないくらいに悩みますし、演出方法や役者さんの演技を見ながらその都度思いつくままにどんどんデザインを変更していくこともあります。


⑥一番大変だったお仕事のエピソードがあれば教えてください。

2015年に挙式した高校の友人のウェディングドレスです。デザイン、生地選び、別布での仮縫い作業と予定通りに進み、あとは挙式に向けて体型が変化するのに合わせて本布でもう一度仮縫いした後、仕上げて式場に納品。そのはずだったのですが、ある日友人から「元々予定に無かった前撮りをすることになった。急な話だから着物だけの撮影と思っているけど、もし間に合うならドレスの写真も一緒に撮りたいと思っているんだけど、どうかなぁ?」という衝撃的な連絡がきました。
体型変化を待っている段階でしたので、裁断もしていない布を目の前に一瞬言葉に詰まりましたが「どんなにギリギリでも良いし、間に合わなくても大丈夫」とのことでしたので「約束は出来ないけど間に合うように頑張ってみる」と伝えました。
作業工程を考えたらどうやっても間に合わない話でしたが、為せば成る。大事な友達の為なら自分が思っている以上の力を発揮出来るもので、完成したのは撮影当日の朝8時というギリギリもギリギリな仕上がりでしたが、なんとか間に合わせることができました。
箱詰めもせずハンガーとビニールカバーだけで車にドレスを積み込み、私の家と友人の家の中間地点の路上で、手渡しで納品。友人はその足で撮影スタジオに向かい無事にドレスの写真も撮ることができました。
二度と出来ないくらい大変でしたが今では笑い話です。


⑦大音ミュージカルコースの衣装をして頂いて、いかがでしょうか?

ミュージカルコースの衣装は着数が多く大変なこともたくさんありますが、その大変さを上回る「楽しい!!」が溢れています。
単純なことなのですが、楽しいと思って日々を過ごせるのはとても幸せなことだと思います。
先生方とお話ししたり、学生さん達と一緒に試しながらの衣装製作は最高に楽しいです。


⑧今 興味をお持ちのことは何でしょうか

世界各地の服装史に興味があります。
もともと学生の頃から西洋服装史という科目が好きで、資料集めが趣味でした。その知識が仕事と繋がってきたことで、もっと深く具体的に知りたくなりました。服装史に関連して世界史や民族史にも興味があります。


⑨これからやってみたいことはありますか?

いつか世界を巡ってその国の布や服の歴史に実際に触れたいです。服の造りはもちろん、布の色や柄、織り方も土地によって全く違う発展をしているので色々見て回りたいです。


⑩最近の日本人のファッションについて、どう思われますか?

現在の日本は制服やTPOに合わせた服という物はありますが、戦争や宗教的理由による服装の縛りは基本的にありません。ですが、大量生産大量消費のうねりの中、情報に溢れる携帯を片手に多くの選択肢の中から何かを選ぶのは実に大変なことだと思います。
素敵なものや流行りのものはたくさんありますが、そのたくさんの物のなかで自分には何が似合うかを知っている日本人はごくわずかではないでしょうか。
私自身の話になりますが、私は昔から体型に対してコンプレックスがあり「流行のファッション」を追うのは早々に諦めました。なりたい姿になれない自分にストレスを感じるくらいならファッションに向き合わない方が穏やかでいられると思ったのです。
作る服も自分で着るより人に着せてあげる方が性に合っていると思っていたのですが、結局それは自分に対しての言い訳だったのかもしれないと、留学先フランスでの体験を通して思うようになりました。
その体験というのは、多くの人が日常的にお互いの素敵なところを褒めることです。肌の色も髪の色も体型も違う多国籍の人々にとって、相手が着ている服が必ずしも自分に似合う物とは限りません。
「その服いいね」ではなく「その服あなたにとても似合っているよ」と褒められます。色や丈など似合っていると思ったポイントまで伝えてくれます。
単純なことに、何となく選んだ服でも人に似合っていると褒められると、「これは自分に似合ってるんだ」と認識し、ちょっと嬉しくなるのです。その嬉しさは自信と安心に繋がり、さらに心の優しさや豊かさにも繋がります。似合っていると褒められた服は愛着が湧き、自分に似合う服として今までより大切に扱うと思います。物が溢れる今の日本人のファッションに何か足りない点を挙げるとしたらこういった経験ではないでしょうか。
日本人はお互いを褒めることが極端に少ないと感じます。褒められて嫌な気持ちにはならないですから、本当に素敵だなと思ったらぜひ相手にそれを伝えてみてください。
日本人は同調圧力によって自分がまわりと違うと不安になり、人が自分達と違うと異質に感じがちです。当たり前のことですが自分と人は違います。他の人にはなれませんし、誰も自分になれません。
ファッションを通じて、自分を受け入れ相手を受け入れ、違いを認識し、お互い尊敬し合うことが出来たなら、消費のファッションから心の豊かさのファッションへと変わるのではないかと思います。


⑪お仕事関係以外で、ご趣味はありますか?

声楽のレッスンに通っています。もともと演劇科の受験の為に習い始め、高校卒業と共に声楽も一度卒業したのですが、ご縁があり同じ先生のレッスンに通っています。仕事柄、根を詰めて縫い物をしていると身体がガチガチに固まってしまい、呼吸も必要最低限になってしまうので、レッスンで身体をほぐし呼吸法でしっかりと酸素を取り入れ、歌ってリフレッシュしています。


⑫これから舞台関係の仕事を目指す人たちへメッセージをお願いします。

「空の向こうの物語」の台詞に「洋服を作るのに必要なのは愛情じゃない。技術と想像力よ。」とありました。本当にそうだと思います。
真似たり再現したり、誰かの指示通りに制作するにも技術はもちろん必要ですし、誰も見たことが無いものを生み出して表現するには技術だけでなく豊かな想像力が必要です。
服をつくるのも舞台をつくるのも「ものづくり」と考えると、やはり共通して必要なのは技術と想像力なのではないかと思います。
舞台という大勢で一つのものを作り上げるものづくりにおいて、自分が担うポジションに対して必要な能力を発揮できるよう、技術と想像力を鍛える。そして常に自分の引き出しを増やしていつでも出せるようにしておくことがものづくりや表現を仕事にする人にとって大切なことではないかなと思いますので、自分も研鑽を積みたいと思います。

「空の向こうの物語」 より デザイン画

ゾルデデザイン画

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ガラスの戦士

管理人
01 /07 2019
あけましておめでとうございます。
本年もミュージカルコース一同、日々精進してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、今年度のミュージカルコースの公演はこちらとなります。


2018年度 大阪音楽大学短期大学部 ミュージカルコース
DAIONミュージカル第8回公演

ガラスの戦士

2018年度ガラスの戦士チラシ校了


2019年3月9日(土)
A組13:00開演(12:30開場)
B組17:30開演(17:00開場)

2019年3月10日(日)
B組12:00開演(11:30開場)
A組16:30開演(16:00開場)

会場:大阪音楽大学 ザ・カレッジ・オペラハウス

入場料(指定席):一般 前売2000円 当日2500円 高校生以下1000円



~あらすじ~
トムは腕のいいガラス細工職人。両親を事故で亡くし、病気の妹・ポリーと暮らしてる。
ある日、ガラスの花瓶から抜け出た妖精・パックから、ポリーの病気が「闇の女王」の仕向けたものと知らされる。
「森の翁」から時空を超える力を得たトムとパックは、ポリーの病気を治す「魂の水」を手に入れるため、「永遠の門」へ向かう。
しかし、二人の前に「闇の女王」が立ちはだかり……


~Cast~(各50音順)
助演
東平聞(演奏員) 岩本深央(講師) 岡久直哉  谷内洋二  仲本雄平  前野利依 

DAION座
赤川桃   麻生麗奈(助手) 奥村彩花  小林未來  上願由佳(助手) 長野愛梨  春園千晶  綿谷美優

ミュージカルコース2回生
池田珠理  市谷真樹  大椿桃香  加藤紗希那  萱野花菜  久保結唯  河本悠聖  齋藤茉結  佐桑有香  
高山茜  玉島芙葵  徳田眞白  戸田亜海  西尾咲良  林優里  樋口乃愛  樋口美華子  福井爽香  
前川瑠那  渡部貴子

ミュージカルコース1年生
東知里  安野美波  市野向日葵  上坂桃子  植田舞桜  岡部いずみ  岡村美音  表口史帆  片倉朱里  
木下安実香  來馬芳恵  新谷すみれ  津輕夏帆  中澤小巻  中下晴菜  橋本佳恋  平島咲良  福島菜々子  藤原陽子  前田紗希  水野百々  森田眞礼  森本愛莉

~STAFF~
脚本・作詞・演出 / 羽鳥 三実広 (教授)
音楽監督・作曲・編曲・歌唱指導 / 松田 ひろ子 (准教授)
作曲・編曲 / 七ツ谷 ゆみ
編曲・音楽助手・稽古ピアノ/藤井 いづみ (助手)
音源制作 / 小島 良太 (講師) 山下 憲治(講師)
振付 / 橋本 亜美 (講師)
音楽助手・稽古ピアノ / 齊藤 まり子(助手)


チケットの発売は1月中旬を予定しております。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。



梅田スノーマンフェスティバル

管理人
12 /13 2018
ミュージカルコース2回生2名が、DAION座メンバーとともに、「梅田スノーマンフェスティバル」に出演しました。
クリスマス一色の阪急百貨店祝祭広場にて、多くの方に歌声を聴いていただくことができました。

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撮影:齋藤遥

草津歌劇団「リトル・オズ」

管理人
11 /20 2018
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今週末、ミュージカルコース講師陣、DAION座がレッスンを行っています「草津歌劇団」が、いよいよミュージカルを上演します。
第1部は創作ミュージカル「リトルオズ」、第2部は草津の魅力満載のミュージカルショー。
元気いっぱいな子供たちのパフォーマンスをお楽しみください!!

「リトル★オズ」

■脚本・演出:羽鳥 三実広(DAION座)
■歌唱指導:松田 ひろ子(DAION座)
■振付:橋本 亜美(DAION座)
■作詞・作曲:松田 ひろ子、長谷川 憲一、山下 憲治

※両日2回(計4回)公演

開場
①10:30 ②15:00 
開演
①11:00 ②15:30
入場料
前売1,000円/当日1,500円【全席自由】

会場
草津クレアホール ホール
プレイガイド
●草津アミカホール窓口
●e+(イープラス)http://eplus.jp
お問合せ
草津アートセンター(TEL:077-561-6100)


梅田スノーマンフェスティバル 出演!

管理人
11 /09 2018
今年も 「梅田スノーマンフェスティバル」に、DAION座メンバーとともにミュージカルコース学生選抜メンバーが出演します。

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12月9日(sun)
①14:10~ ②16:10~
会場:阪急百貨店うめだ本店 祝祭広場

豊かなハーモニーを皆様の心にお届けします。
会場では、未来都市をイメージしたクリスマスマーケットも開かれるようですよ。
ぜひ足をお運びください。

詳細はこちらからもご覧いただけます。

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徒然(つれづれ)DAION ミュージカル」へ ようこそ!
大阪音楽大学ミュージカルコースのスタッフ陣が、日常の中で感じた事、考えたこと、新たに発見したことを書き連ねていきます。